3.4 Exchange rate [dB](トレードオフ率)について
Exchange rate(ER)とは、測定された等価騒音レベルが85 dB 以上となった場合、その作業に従事する時間(1日のばく露時間)を算出する際に使用する値 [dB]のことで、日本では3 dBが採用されています。例えば、等価騒音レベルが88 dBの場合、1日のばく露時間は4時間、更に3 dB高い91 dBにばく露された場合、1日のばく露時間は2時間となります。
Exchange rateが3 dBの場合における等価騒音レベルと1日のばく露時間の関係は表1のようになります。この時のDOSE値はいずれも100%となります。
表1 Exchange rateが3 dBにおける騒音ばく露レベル[dB]とばく露許容時間の関係
等価騒音レベル [dB] | DOSEが100%となるばく露時間 |
---|---|
85 | 8時間 |
88 | 4時間 |
91 | 2時間 |
94 | 1時間 |
また、1日8時間で測定された等価騒音レベルの値によって算出されるDOSEは表2のようになります。
表2 Exchange rateが3 dBにおける1日のばく露時間を8時間とした場合の等価騒音レベル [dB]とDOSEの関係
等価騒音レベル [dB] | DOSE [%] |
---|---|
82 | 50% |
85 | 100% |
88 | 200% |
91 | 400% |
94 | 800% |