騒音ばく露計 NB-14 取扱説明書 技術解説編

3.4 Exchange rate [dB](トレードオフ率)について

Exchange rate(ER)とは、測定された等価騒音レベルが85 dB 以上となった場合、その作業に従事する時間(1日のばく露時間)を算出する際に使用する値 [dB]のことで、日本では3 dBが採用されています。例えば、等価騒音レベルが88 dBの場合、1日のばく露時間は4時間、更に3 dB高い91 dBにばく露された場合、1日のばく露時間は2時間となります。
Exchange rateが3 dBの場合における等価騒音レベルと1日のばく露時間の関係は表1のようになります。この時のDOSE値はいずれも100%となります。

表1 Exchange rateが3 dBにおける騒音ばく露レベル[dB]とばく露許容時間の関係

等価騒音レベル [dB] DOSEが100%となるばく露時間
85 8時間
88 4時間
91 2時間
94 1時間

また、1日8時間で測定された等価騒音レベルの値によって算出されるDOSEは表2のようになります。

表2 Exchange rateが3 dBにおける1日のばく露時間を8時間とした場合の等価騒音レベル [dB]とDOSEの関係

等価騒音レベル [dB] DOSE [%]
82 50%
85 100%
88 200%
91 400%
94 800%