2 周波数重み付け特性
騒音計の周波数重み付け特性AおよびCは、次の図のような電気特性を持つ周波数重み付け回路により実現されています。
音の大きさの感覚量は音圧レベルだけでは定まりません。たとえば、同じ音圧レベルの音でも低周波数域と高周波数域では感覚的な音の大きさに差があります。
A特性で測定した値は音の大きさの感覚に比較的近いことがわかっており、一般的な環境騒音の評価(騒音レベルの測定)として、日本だけでなく国際的にもA特性が使われています。
C特性はほぼ平たんな特性ですが、31.5 Hz以下の低周波数域と8 kHz以上の高周波数域が減衰します。風雑音などの背景騒音の影響を除いた音圧レベルの測定や周波数分析、衝撃騒音などの評価にC 特性を使用します。