第96回 日本産業衛生学会[2023年5月10日~12日、宇都宮]

・騒音性難聴防止のためのリスクマネジメントの提案(第2報)~騒音作業場の現状調査~
中市健志、武田葵
騒音性難聴のリスクマネジメントシステムの開発を目的とし、作業環境測定に関する手法、騒音計などの測定機器が簡易に設定できる管理可能な支援機能、実施結果から管理区分の判定、リスク評価報告書及び作業環境測定結果報告書の作成機能を有するリスク評価システムができる個人用騒音ばく露計の開発を行い、試験的な運用行った。

・騒音ばく露計の着用位置と騒音の特徴が測定結果に与える影響
上松葵, 中市健志, 柴田延幸(労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)
個人ばく露計は頭部や胴体などの遮蔽物による音の反射の影響を小さく抑えられる場所に着用することが推奨されており,これまでの調査で,肩またはヘルメットへのばく露計の着用は,胸ポケットの中等への着用よりも測定誤差が小さくなること示唆された。本報告では,手持動力工具のノイズを使用し,ばく露計着用位置が測定結果に与える影響を調査した。