学会発表・セミナー

2023年度

  • 騒音制御工学会2023年秋季研究発表会[2023年11月16~17日、山梨]

    ・騒音源と作業者が相対的に移動する作業場における個人ばく露測定 中市健志、武田葵、山下大輔、佐藤成(NorsonicAS)、東久保一朗(中央労働災害防止協会) 通話用イヤホン及び聴覚保護具の遮音性能測定方法の検討
    武田葵, 中市健志, 中島隆, 横山和也(パナソニック健康保険組合 産業衛生科学センター)
    ほとんどの市販の通話用イヤホンは聴覚保護を目的としていない機器に対し、スピーカから試験音を提示し効果を測定する方法を検討するため、オクターブバンド法を用い、5種類の通話用イヤホンと2種類の聴覚保護具を用いて被験者個人の装用時の遮音効果測定の予備的な検討を行ったので報告する。

    ・騒音職場における通話用イヤホン着用によるばく露に対する影響
    中島隆、横山和也、東久博、杉浦徹太郎(パナソニック健康保険組合 産業衛生科学センター)、 武田葵、 中市健志
    労働現場にて、通話用イヤホンの使用が増加してきているが、耳栓を必要とする職場においては、少なくともどちらか一方の耳に耳栓が着用できず、ばく露が懸念される。そこで、騒音職場の作業者、無響室での音響試験用マネキンや被験者にて、通話用イヤホンによる遮音効果を調査した。
  • 第62回日本労働衛生工学会[2023年11月8~10日、茨城]

    ・通話用イヤホン及び聴覚保護具の遮音性能測定方法の検討
    武田葵, 中市健志, 中島隆, 横山和也(パナソニック健康保険組合 産業衛生科学センター)
    ほとんどの市販の通話用イヤホンは聴覚保護を目的としていない機器に対し、スピーカから試験音を提示し効果を測定する方法を検討するため、オクターブバンド法を用い、5種類の通話用イヤホンと2種類の聴覚保護具を用いて被験者個人の装用時の遮音効果測定の予備的な検討を行ったので報告する。

    ・騒音職場における通話用イヤホン着用によるばく露に対する影響
    中島隆、横山和也、東久博、杉浦徹太郎(パナソニック健康保険組合 産業衛生科学センター)、 武田葵、 中市健志
    労働現場にて、通話用イヤホンの使用が増加してきているが、耳栓を必要とする職場においては、少なくともどちらか一方の耳に耳栓が着用できず、ばく露が懸念される。そこで、騒音職場の作業者、無響室での音響試験用マネキンや被験者にて、通話用イヤホンによる遮音効果を調査した。
  • 産業保健人間工学会第28回大会, 2023[2023年10月21日、大阪]

    ・騒音作業場における騒音レベルばく露測定結果の見える化とばく露防止対策
    東久保一朗(大阪中央災害防止協会), 武田葵, 山下大輔, 馬屋原博光, 佐藤成, 中市健志
    厚生労働省は令和5年4月2 0日基発0420第2号において改正騒音障害防止のためのガイドラインを発出した。以前の平成4年10月1日基発第546号での騒音障害防止のためのガイドラインでは、屋内作業場の作業環境測定において騒音レベルを評価ししていたが、改正ガイドラインでは作業者の個人ばく露による騒音レベル測定も取り入れている。そこで、金属作業場の研磨作業者とプレス作業者の騒音個人ばく露測定を実施し、騒音レベルばく露状況を評価したので報告する。また、アコーステックカメラによる騒音の見える化により、騒音低減対策を試行したので合わせて報告する。
  • 第68回日本聴覚医学会総会・学術講演会[2023年10月11~13日、千葉]

    ・ガイドライン改訂と騒音性難聴防止(1)個人ばく露測定と健康管理 (論文リンクあり)
    和田哲郎(筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科), 武田葵, 中市健志
    個人ばく露測定を改訂されたガイドラインに沿って運用していったときにどのような変化、効果が期待されるかについて実際の騒音作業現場でサンプル調査したので報告する。

    ・ガイドライン改訂と騒音性難聴防止(2)ばく露計の装着位置(論文リンクあり)
    武田葵, 中市健志, 和田哲郎(筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
    改訂されたガイドラインによると個人ばく露測定は、音の反射の影響を最小化して行うA, B測定に代えて行うことが可能となった。ばく露測定は、ばく露計を肩などマイクの位置が耳の近傍に配置される場所に装着させることが望ましい。本報告では、実際の作業者にばく露計を装着させ、装着位置が測定結果に与える影響について調査した。

    ・ガイドライン改訂と騒音性難聴防止(3)個人ばく露測定とその管理方法(論文リンクあり)
    中市健志, 武田葵, 和田哲郎(筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
    個人ばく露測定は測定対象者にばく露計を装着させ終日又は半日作業を行わせ、結果の等価騒音レベルに応じた措置を行う必要があるため、個人ばく露測定を容易に実施可能なばく露計及び管理ソフトの開発を行い、管理ソフトを実際に使用したばく露測定実施者にインタビューを行った。

    ・ガイドライン改訂と騒音性難聴防止(4)屋内作業者の個人ばく露測定の事例報告(論文リンクあり)
    中市健志, 武田葵, 和田哲郎(筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
    騒音を発するプレス機付近を単位作業場とした場合に、従来行われてきた作業環境測定では評価する事が困難な単位作業場外で研磨作業に従事する作業者の騒音ばく露評価を行い、個人ばく露測定の有効性が示された事例を報告する。

    ・ガイドライン改訂と騒音性難聴防止(5)聴覚保護具の装用効果測定システムの提案(論文リンクあり)
    横山栄, 小林知尋(小林理学研究所), 武田葵, 中市健志
    耳栓やイヤーマフ等の聴覚保護具を装用した際の遮音効果を測定できるフィットテスト機器は、聴覚保護具の正しい装用方法の習得あるいは聴覚保護具の選定、日常的な装用時の遮音効果確認の際に使用される。本報告では、健康診断でも使用される耳覆い型の受話器を備えた聴力検査機器(オージオメータ)を用いて、耳栓装用時の遮音効果を簡易的に測定できるシステムを提案する。

  • The 52nd International Congress and Exposition on Noise Control Engineering, 2023[2023年8月20~23日、千葉]

    ・Development of an ear insertion-type noise dosimeter with hearing protection
    Aoi Takeda, Takeshi Nakaichi (RIONCo., Ltd.), Nobuyuki Shibata (National Institute of Occupational Safety and Health, Japan)
    耳内挿入型ばく露計は外耳道入口付近と耳内部に2つのマイクロホンが設置され,1秒間隔のLAeqとLApeakを算出可能なリング状のイヤーピースの装着が可能な耳内挿入型ばく露計を開発した.自由音場でKEMARに装着(粘土を使用し)した結果,耳外マイクロホンの値と耳内マイクロホンの値から遮音値が算出可能であることが示された。

    ・Survey of undesirable noises in an industrial clean room
    Daisuke Yamashita, Kazuaki Harashima, Aoi Takeda, Naru Sato, Hiromitsu Umayahara, Takeshi Nakaichi (RIONCo., Ltd.), Ichiro Higashikubo (Japan Industrial Safety and Health Association)
    インダストリアルクリーンルームの騒音発生源に対する測定を実施したところ,FFU 近傍では場の騒音レベルと同じ65 dB ~70 dB 程度であり,フィルタ排気口が直接的な発生源ではないことが分かった。エアブロー音については100dB程度となり10 kHz 付近にゆるやかなピークがみられた。不快騒音対策として聴覚保護具(ノイズキャンセリングイヤホン・耳栓)に関してアンケートによる評価を実施したところ,アノイアンス低減にはノイズキャンセリングイヤホンが効果的である結果が得られた。

    ・Earplug fit-testing system applying pure-tone audiometer
    Sakae Yokoyama, Tomohiro Kobayashi (Kobayasi Institute of Physical Research), Aoi Takeda, Takeshi Nakaichi (RIONCo., Ltd.)
    欧米諸国では耳栓やイヤーマフ等の聴覚保護具を装用した際の遮音効果を測定できるフィットテスト機器が開発され、標準化されているが、日本ではまだ標準化されていないため、容易に適用できない。健康診断でも使用される耳覆い型の受話器を備えた聴力検査機器(オージオメータ)を用いて耳栓装用時の遮音効果を簡易的に測定できるシステムを提案する。
  • 第19回 日本聴覚医学会内耳ひずみ研究会指定講演[2023年6月17日、熊本]

    ・騒音ばく露の個別管理
    中市健志、武田葵、原田竜彦(国際医療福祉大学熱海病院耳鼻咽喉科)
    騒音障害防止のためのガイドライン改訂のポイントとして測定対象場所の追加、管理者の教育、作業環境に応じた個人ばく露測定の追加、聴覚保護具の選定方法、作業者を対象とした健康診断内容が変更された事に対し、個人ばく露測定に着目し、個別管理について現状と今後の展望について検討を行った。
  • 第96回 日本産業衛生学会[2023年5月10日~12日、宇都宮]

    ・騒音性難聴防止のためのリスクマネジメントの提案(第2報)~騒音作業場の現状調査~
    中市健志、武田葵
    騒音性難聴のリスクマネジメントシステムの開発を目的とし、作業環境測定に関する手法、騒音計などの測定機器が簡易に設定できる管理可能な支援機能、実施結果から管理区分の判定、リスク評価報告書及び作業環境測定結果報告書の作成機能を有するリスク評価システムができる個人用騒音ばく露計の開発を行い、試験的な運用行った。

    ・騒音ばく露計の着用位置と騒音の特徴が測定結果に与える影響
    上松葵, 中市健志, 柴田延幸(労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)
    個人ばく露計は頭部や胴体などの遮蔽物による音の反射の影響を小さく抑えられる場所に着用することが推奨されており,これまでの調査で,肩またはヘルメットへのばく露計の着用は,胸ポケットの中等への着用よりも測定誤差が小さくなること示唆された。本報告では,手持動力工具のノイズを使用し,ばく露計着用位置が測定結果に与える影響を調査した。

2022年度

  • 令和4年度第3回測定士技術会 日本作業環境測定協会 東海支部静岡分会 [2023年2月22日、静岡]

    ・騒音の個人ばく露について
    中市健志
    30年ぶりの改訂となる騒音障害防止のためのガイドラインの見直し案についての概要とリオンの個人ばく露計の紹介と騒音障害防止のための
    リスクマネジメントシステムに関する取り組みの紹介
  • 令和4年度 福岡県環境計量証明事業協会 騒音振動部会「騒音と振動に関する講演会」[2023年2月8日、福岡]

    ・騒音の個人ばく露について
    中市健志
    30年ぶりの改訂となる騒音障害防止のためのガイドラインの見直し案についての概要とリオンの個人ばく露計の紹介と騒音障害防止のための
    リスクマネジメントシステムに関する取り組みの紹介
  • 第26回 騒音障害防止研究会[2022年11月11日、東京]

    ・耳栓遮音性能測定装置(フィットテスト)の開発
    上松葵、中市健志
    聴覚保護具の装用効果を確認するフィットテストは、着用した耳栓の遮音値を得ることができ、耳栓の適切な運用に対して非常に効果的であるが、作業環境測定士などの騒音に 対して豊富な知識を持つ人に対して有効である一方、あまり知識を持たない人にとっては得られた結果を聴覚保護具の選定や訓練に反映しにくく、フィットテストの運用を妨げ ている可能性がある。騒音データと耳栓の性能と個人ごとの耳栓の遮音値から容易に耳栓の選定、訓練が行えるシステムの開発を目指し予備的検討を行った。

    ・騒音性難聴防止のためのリスクマネジメントの提案
    中市健志、上松葵
    騒音性難聴は騒音に晒されることにより発症する。騒音性難聴を効果的に予防するために、有害因子(騒音)のばく露量と生体への影響(聴力閾値)を測定する必要があるが、これらの情報を適切に管理する手法について、ばく露量、聴力閾値、聴覚保護具の使用状況などを管理可能なシステムの開発を目指すため、騒音障害に関する文献調査を行い、騒音障害聴防止のためのリスクマネジメントの手法の必要性について検討した。

    ・ハンドグラインダー作業とプレス加工作業における作業環境測定と騒音ばく露測定結果の比較
    東久保一朗(中央災害防止協会)、上松葵、山下大輔、馬屋原博光、佐藤成、中市健志
    令和4年3月22日に厚生労働省より「騒音障害防止のためのガイドライン見直し方針」によると,騒音源が常時移動する場所等の条件下で作業環境測定以外の個人ばく露測定による騒音レベルを選択することも可能となるため,別表2の(3)携帯用研削盤(ハンドグラインダー)作業と(4)動力プレス作業を対象に作業環境測定と個人ばく露測定を同時に実施したので結果を報告した。
  • 第61回 日本労働衛生工学会[2022年10月26日~28日、姫路]

    ・騒音ばく露計を用いた周辺作業者のばく露レベルの評価
    上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
    騒音作業場において騒音源の近傍で働く作業者における聴覚保護具の必要性について,作業者全員に騒音ばく露計を着用させ実態を調査した。その結果,管理区分Ⅲの近傍で作業する作業者においては常に聴覚保護具による騒音障害対策が必要なことが分かった。

    ・アコースティックカメラを用いたプレス作業者の騒音の可視化と騒音レベル
    馬屋原博光、上松葵、山下大輔、佐藤成、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
    騒音レベルを可視化できるアコースティックカメラを用い、騒音作業環境における騒音の発生源、床面からの反射音の視覚化を行った。疑似的な防音対策として,床面に敷いた吸音材の有無による騒音レベルの差異を測定した。作業環境の騒音レベルの低減を確認した。

    ・インダストリアルクリーンルーム内の不快騒音に対する騒音調査事例
    山下大輔、原島一彰、上松葵、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
    インダストリアルクリーンルームでは空気の清浄度を保つために定常的に空調が稼働しており,送風音が常に発生している。また,部材の塵埃を除去するために使用するエアブローガンにより突発的な騒音が生じることがある。そこで今回,当社クリーンルームにおいて作業環境測定及びばく露計による個人ばく露測定も同時に実施した事例紹介を行った。

    ・Web会議参加者がヘッドセットから受ける騒音ばく露レベルの測定に関する検討
    上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
    耳元で騒音がばく露される作業において,外耳道付近に小型マイクロホンを固定し,机上,作業場の騒音を計測するシステムを開発した。本報告は昨今利用者が急増したWeb会議におけるヘッドホンからのばく露レベルに関し測定を行った結果を報告した。

    ・騒音ばく露計を用いたB測定方法の提案
    東久保一朗(中央災害防止協会)、上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志
    作業者の手元が騒音発生源で騒音レベルの変動が激しい作業のハンドグラインダー作業において、ばく露計を装着した作業環境測定を行った結果、B測定においては“ばく露騒音計”による測定結果を用いる方がより妥当であることが分かった。
  • 第29回 日環協・環境セミナー全国大会 in 京都[2022年10月6日~7日、京都]

    ・ 騒音計および騒音ばく露計の特徴と労働安全衛生における活用方法
    佐藤 成
    騒音レベルを測定する代表的な機器「騒音計」について、その用途によって使い分けられる事例紹介を行った。ハンディタイプの騒音計は、例えば道路交通騒音の測定や室内騒音の測定などに使用されており、その中にも等価騒音レベルなどの代表的な測定値のみが測れる超小型のものや周波数分析や実音収録機能を備えた機種の紹介。大きな騒音が発生する作業場はあらゆる業種に存在しており、そこで働く作業者の騒音ばく露量を測定する騒音ばく露計を用いることが適している。
  • 第36回 日本作業環境測定協会 京葉支部「作業環境測定・評価推進大会」[2022年9月14日、東京]

    ・騒音の個人ばく露について
    中市健志
    30年ぶりの改訂となる騒音障害防止のためのガイドラインの見直し案についての概要とリオンの個人ばく露計の紹介と騒音障害防止のためのリスクマネジメントシステムに関する取り組みの紹介を行った。
  • 第95回 日本産業衛生学会[2022年5月25日~28日、高知]

    ・騒音作業者のばく露計着用位置が測定結果に与える影響
    上松葵、中市健志
    ばく露計の着用位置が測定結果に与える影響について調査した。拡散音場においては、ばく露計の着用位置や反射による衣服の影響が小さかった。自由音場においては、肩・ヘルメットに着用させた場合、基準との差は小さく、音源とばく露計の着用位置との間に頭部や胸部が位置した場合、ばく露レベルが過小評価された。ポケット内及び衣服内にばく露計を着用する場合は衣服の素材によっては本測定以上の基準との差が生じた。ばく露計の着用位置の選定を行う際には、肩やヘルメットを選ぶ事が望ましいことが分かった。

    ・手持ち工具取扱い作業における騒音作業環境測定結果とばく露測定結果に関する一考察
    東久保一朗(中央労働災害防止協会)、中市健志、佐藤成、大屋正晴、大淵和代(中央労働災害防止協会)、川本敏弘(中央労働災害防止協会)、圓藤吟史(中央労働災害防止協会)
    手持ち工具による騒音ばく露状況の一事例として、圧縮空気を用いたエアー吹付による水切り作業とエアーレンチでのネジ締め作業の2作業場において作業環境測定とばく露測定を同時に実施し、手持ち工具取扱いでの騒音レベルについて知見を報告した。

    ・騒音性難聴防止のためのリスクマネジメントの提案
    中市健志、上松葵
    騒音性難聴は騒音に晒され難聴が発症するが、発症以前においても、高騒音作業下においては休業災害の発生率が高く、生産性が低下することが知られており仕事の効率化を阻む要因となる。騒音性難聴の発症のリスクを低減する方法を開発するために、騒音障害に関する文献調査を行い、騒音性難聴防止のためのリスクマネジメントの手法について検討した。調査結果によると、企業の多くが問題意識を持ち、騒音職場への対策を行っていることが分かった。一方、労災認定者数や近年の研究にて報告されているように作業環境測定、保護具の使用、聴力管理などに課題がみられた。

2021年度

  • 第60回 日本労働衛生工学会[2021年11月17日~19日、高松]

    ・コールセンターにおける電話対応作業者の外耳道入口の騒音ばく露レベル測定方法に関する検討
    中市健志、大屋正晴、東久保一朗(中央労働災害防止協会)、佐藤成、柴田延幸(労働安全衛生総合研究所)、井上仁郎(井上音響リサーチ)
    電話対応作業者の騒音ばく露レベルの測定方法について検討を行った。外耳道入口に小型マイクロホンを固定しヘッドセットからのばく露レベルを測定した。1/3オクターブバンド測定結果から、ISO11904に基づいて自由音場における等価騒音レベルに換算した結果LAeqの平均は、78.1±2.9dB、Lmaxの平均は95.8±2.4dBとなり、許容基準の85 dBA以下であった。作業に影響を与えることなく騒音ばく露測定が可能であることが分かった。