第61回 日本労働衛生工学会[2022年10月26日~28日、姫路]

・騒音ばく露計を用いた周辺作業者のばく露レベルの評価
上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
騒音作業場において騒音源の近傍で働く作業者における聴覚保護具の必要性について,作業者全員に騒音ばく露計を着用させ実態を調査した。その結果,管理区分Ⅲの近傍で作業する作業者においては常に聴覚保護具による騒音障害対策が必要なことが分かった。

・アコースティックカメラを用いたプレス作業者の騒音の可視化と騒音レベル
馬屋原博光、上松葵、山下大輔、佐藤成、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
騒音レベルを可視化できるアコースティックカメラを用い、騒音作業環境における騒音の発生源、床面からの反射音の視覚化を行った。疑似的な防音対策として,床面に敷いた吸音材の有無による騒音レベルの差異を測定した。作業環境の騒音レベルの低減を確認した。

・インダストリアルクリーンルーム内の不快騒音に対する騒音調査事例
山下大輔、原島一彰、上松葵、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
インダストリアルクリーンルームでは空気の清浄度を保つために定常的に空調が稼働しており,送風音が常に発生している。また,部材の塵埃を除去するために使用するエアブローガンにより突発的な騒音が生じることがある。そこで今回,当社クリーンルームにおいて作業環境測定及びばく露計による個人ばく露測定も同時に実施した事例紹介を行った。

・Web会議参加者がヘッドセットから受ける騒音ばく露レベルの測定に関する検討
上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志、東久保一朗(中央災害防止協会)
耳元で騒音がばく露される作業において,外耳道付近に小型マイクロホンを固定し,机上,作業場の騒音を計測するシステムを開発した。本報告は昨今利用者が急増したWeb会議におけるヘッドホンからのばく露レベルに関し測定を行った結果を報告した。

・騒音ばく露計を用いたB測定方法の提案
東久保一朗(中央災害防止協会)、上松葵、山下大輔、佐藤成、馬屋原博光、中市健志
作業者の手元が騒音発生源で騒音レベルの変動が激しい作業のハンドグラインダー作業において、ばく露計を装着した作業環境測定を行った結果、B測定においては“ばく露騒音計”による測定結果を用いる方がより妥当であることが分かった。